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↓ 2018(平成30年度)の地域型住宅グリーン化事業については以下をご覧ください。
前年度に引き続き、平成29年度年度も「地域型住宅グリーン化事業」が実施されます。
この事業は、長期優良住宅や低炭素住宅といった省エネルギー性能や耐久性能等に優れた木造住宅を、主に新築する場合などに対して補助金が交付されるものです。
また、地域木材を過半利用する場合や三世代同居への対応を合わせて行う場合は、補助金が加算されます。
なお、この事業は、工務店や建材流通業者が連携してグループをつくり、グループによる公募が国に採択され、そのグループに属する中小工務店などが所定の住宅を建てる場合に補助されるものです。
補助を受けるには、業者さんありきという点に注意しましょう。
ここでは、その事業の概要について説明します。
長期優良住宅や低炭素住宅を中小工務店で建てたいという方は要チェックです。
地域型住宅グリーン化事業の概要
当事業は住宅への補助と建築物への補助がありますが、ここでは、住宅への補助の概要について示します。
■補助事業概要(住宅)
長寿命型 | 高度省エネ型 | |||
---|---|---|---|---|
認定低炭素住宅 | 性能向上計画認定住宅 | ゼロ・エネルギー住宅 | ||
補助金の額 | 補助対象経費の1割以内かつ、上限100万円/戸 | 上限165万円/戸※1 | ||
注)加算後の補助金の額は補助対象経費の1割以内の額 |
||||
期限等 | ■グループ募集期間: 平成29年6月21日(水)~平成29年7月19日(水)(必着) 採択通知 8月下旬 グループ募集 採択の結果 ■着手期限等: |
|||
主な補助要件 | 認定長期優良住宅 | 認定低炭素住宅 | 性能向上計画認定住宅 | 住宅の一次エネルギー消費量が概ねゼロ |
木造 新築 |
木造 新築 改修 |
|||
※1:補助対象経費の1/2以内(ただし、「新築」の場合は建設工事費の 1 割以内)。事業者の過去の補助金活用実績によっては上限150万円/戸。 |
事業の趣旨
本事業は、地域における木造住宅生産体制を強化し、環境負荷の低減を図るため中小住宅生産者等が、他の中小住宅生産者や木材、建材流通等の関連事業者とともに連携体制(グループ)を構築して省エネルギー性能や耐久性等に優れた木造住宅・建築物の整備やこれと併せて行う三世代同居への対応等に対して支援を行うことにより、消費者の信頼性向上、地域経済の活性化、木材自給率の向上、住宅の省エネルギー化に向けた技術力の向上、子育てを家族で支え合える三世代同居など複数世帯の同居がしやすい環境づくりなどを目指すものです。
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平成29年度地域型住宅グリーン化事業の詳細
主な補助対象要件・補助額
上表にあるように、補助のタイプには4つの住宅パターンがあり、補助額や要件が異なります。
それぞれについて、見てみましょう。
共通事項
まず、各要件のうち共通する部分について、主なものを以下に示します。
■木造住宅の要件
- モデルハウスは対象外
- 採択されたグループの構成員である中小住宅生産者等により供給される住宅の新築(請負住宅・建売住宅・賃貸住宅の別は問わない)であること。
ただし高度省エネ型(ゼロ・エネルギー住宅)においては、戸建住宅の新築および改修。 - 主要構造部に用いる木材は、グループが定める地域木材を使用するものであること。
など。
■期限等
- 原則としてグループに対する採択通知発出日以降に着工するものであること。(ただし、高度省エネ型(ゼロ・エネルギー住宅)の場合は別に定めがあります。)
採択通知:平成29年8月下旬
平成29年度地域型住宅グリーン化事業のグループ募集 採択の結果 - 平成29年度中に事業に着手(契約・着工)し、交付申請すること。
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長寿命型
(1)補助要件
- 長期優良住宅の普及の促進に関する法律に基づき、所管行政庁による長期優良住宅の認定を受けた住宅であること。
(2)補助金の額
- 補助対象経費の 1 割以内の額で、かつ住宅 1 戸当たり 100 万円が上限となります。
- 主要構造材の過半において「地域材」を使用する場合については、地域材利用に関する掛かり増し費用に対する補助として20万円を上限に、予算の範囲で加算されます。(ただし、補助金の額は補助対象経費の 1 割以内の額)
- 三世代同居対応住宅の要件を満たす場合については、30万円を上限とし予算の範囲で加算されます。(ただし、補助金の額は補助対象経費の 1 割以内の額)
高度省エネ型(認定低炭素住宅)
(1)補助要件
- 都市の低炭素化の促進に関する法律に基づき、所管行政庁による低炭素建築物の認定を受けた住宅であること。
(2)補助金の額
- 補助対象経費の 1 割以内の額で、かつ住宅 1 戸当たり 100 万円が上限となります。
- 主要構造材の過半において「地域材」を使用する場合については、地域材利用に関する掛かり増し費用に対する補助として20万円を上限に、予算の範囲で加算されます。(ただし、補助金の額は補助対象経費の 1 割以内の額)
- 三世代同居対応住宅の要件を満たす場合については、30万円を上限とし予算の範囲で加算されます。(ただし、補助金の額は補助対象経費の 1 割以内の額)
高度省エネ型(性能向上計画認定住宅)
(1)補助要件
- 建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律に基づき、所管行政庁による性能向上計画の認定を受けた住宅であること。
(2)補助金の額
- 補助対象経費の 1 割以内の額で、かつ住宅 1 戸当たり 100 万円が上限となります。
- 主要構造材の過半において「地域材」を使用する場合については、地域材利用に関する掛かり増し費用に対する補助として20万円を上限に、予算の範囲で加算されます。(ただし、補助金の額は補助対象経費の 1 割以内の額)
- 三世代同居対応住宅の要件を満たす場合については、30万円を上限とし予算の範囲で加算されます。(ただし、補助金の額は補助対象経費の 1 割以内の額)
高度省エネ型(ゼロ・エネルギー住宅)
(1)補助要件
- 住宅の躯体・設備の省エネ性能の向上、再生可能エネルギーの活用等によって、年間での一次エネルギー消費量が正味(ネット)で概ねゼロとなる木造住宅であること。
- 外皮性能について省エネ地域区分ごとに設定されているZEHの外皮強化基準値(外皮平均熱貫流率)以下の性能を有するもの。
※戸建て住宅の改修も補助の対象となります。
(2)補助金の額
- 補助対象経費の 1/2 以内の額で、かつ住宅 1 戸当たり 165 万円( 施工事業者の過去の補助金活用実績によっては150万円)が上限となります。(ただし、「新築」の場合は建設工事費の 1 割以内の額。)
- 主要構造材の過半において「地域材」を使用する場合については、地域材利用に関する掛かり増し費用に対する補助として20万円を上限に、予算の範囲で加算されます。(ただし、補助金の額は補助対象経費の 1 割以内の額)
- 三世代同居対応住宅の要件を満たす場合については、30万円を上限とし予算の範囲で加算されます。(ただし、補助金の額は補助対象経費の 1 割以内の額)
申請の流れ
事業者によるグループ提案申請が採択され、そのグループに属する中小工務店などに工事等を依頼をすることで、補助金の交付申請ができます。
手続きは業者さんが行うことになりますが、施主として基本的な流れを押さえておきましょう。
-
グループ提案申請
中小住宅生産者や木材、建材流通等の関連事業者が連携体制(グループ)をつくり、事業趣旨を踏まえた木造住宅・建築物の整備・取組内容を提案。
-
評価
-
採択
国が評価の結果を踏まえグループ提案の採択を決定し、補助対象割り当て戸数を決定します。
補助金の交付申請をするには、この採択を受けたグループに属する中小工務店等に工事等を依頼する必要があります。 -
着工
原則として、採択通知後、工事着手が可能となります。
認定申請・建築確認など、当然、所定の法手続きを済ませておく必要があります。 -
交付申請
グループに対する採択通知が発出されていても、それだけで補助金は受領できません。
補助金の交付を受けようとする個々の補助金申請者が交付決定を受け、適切に実績報告を行う必要があります。 -
交付決定
-
工事完了・実績報告
-
額の確定・補助金受領
補助金の受領確認について
施主が直接補助金の交付を受けるのではなく、採択を受けた中小住宅生産者が補助金の交付を受けるため、施主は間接的に補助金を受けることになります。
なお、建築主(売買契約による住宅の場合は買主)に還元される補助金額の明記が補助金交付申請時の条件となっており、補助金相当額は建築主(買主)に還元される必要がありますので、工事費見積もりにおいて、補助金がいくらになっているかを確認しましょう。
採択を受けた事業者について
採択を受けたグループは地方別に公開されます。
平成29年度地域型住宅グリーン化事業のグループ募集 採択の結果
工事依頼をする際はグループの事務局、グループ構成員である設計事務所や工務店に問い合わせましょう。
事業の詳細
事業の詳細については以下をご覧ください。
地域型住宅グリーン化事業(評価)(地域型住宅グリーン化事業評価事務局)
関連する制度
省エネ関連工事には他にも優遇制度がありますので、以下もご参照ください。
省エネ関連の補助金・減税制度についてまとめています。住宅の省エネを推進するための誘導策として定められた制度であり、一定の省エネ性を有することで補助金や税の軽減を受けられます。補助金・減税は省エネ対策が厚遇されており、国の住政策の柱の一つになっていますので、活用できるものはもれなく活用しましょう。
住宅の新築、新築住宅の取得時に利用できるお得情報についてまとめています。補助金、減税、金利優遇などを一覧にしていますので、検討の上、資金の負担が少しでも軽くなるよう十分ご活用ください。また、漏れがないようにするためのチェックリストとしてもご活用ください。