住宅ローン最新金利（２０１６年４月）―フラット３５、変動金利推移

平成２８年４月変動金利・フラット３５金利推移

平成２８年４月主要金融機関フラット３５最新金利一覧

　今月のフラット３５取扱い金融機関の金利は、返済期間が21年以上35年以下の場合で金利幅は1.19％～1.82％（融資率9割以下の場合）となっています。
　取扱金融機関が提供する金利で最も多いのは1.19％となっており、先月（３月）より0.06ポイント下がっています。
　以下に、主要行の金利一覧を示します。
　今月は1.19％（２１～３５年）が、フラット３５の最低金利となっています。

２０１６年（平成２８年）４月　フラット３５の融資金利一覧（全期間・同一金利）

金融機関名	融資金利（％）（融資率９割以下の場合）
	返済２０年以内	返済２１年～３５年
アルヒ株式会社（旧SBIモーゲージ）	１．０２	１．１９
住信SBIネット銀行	１．０２	１．１９
全宅住宅ローン	１．０２	１．１９
楽天銀行	１．０２	１．１９
オリックス	１．０２	１．１９
日本モーゲージサービス	１．０２	１．１９
ジェイ・モーゲージバンク	１．０２	１．１９
（株）LIXILホームファイナンス	１．０２	１．１９
イオン住宅ローンサービス（株）	１．０２	１．１９
ファミリーライフサービス	１．０２	１．１９
財形住宅金融	１．０２	１．１９
ハウス・デポ・パートナーズ	１．０２	１．１９
日本住宅ローン	１．０２	１．１９
優良住宅ローン	１．０２	１．１９
あいおいニッセイ同和損害保険	１．０２	１．１９
三井住友信託銀行	１．０２	１．１９
りそな銀行	１．０２	１．１９
みずほ銀行	１．０２	１．１９
協同住宅ローン	１．２７	１．４４
三井住友銀行	１．４９	１．６６

※各金融機関の融資メニューのうち、最も金利が低いものを掲載。
※平成28年4月の資金受け取り分の金利。

　さらに詳しく各行の金利を比較したい方はこちらをご覧ください。
　⇒住宅金融支援機構（金融機関別取扱い金利）
　あなたのそばの地銀も比較できます。借入額、返済期間を入力して計算ボタンを押すと、各金融機関ごとの総返済額、融資手数料を一覧で確認することができます。

消費増税前の史上最低金利は消費者にとって追い風

　今月は、フラット３５の歴史史上最低の金利を記録しました。主要行は一斉にその最低金利を表示しています。ちなみに１年前のフラット３５金利は1.54％でした（借入期間２１～３５年）。今月が1.19％なので１年間で0.35％下がったことになります。

　この0.35％の差を金額の差で表すと、例えば借入額が3,000万円で借入期間35年のフラット３５で試算すると、総利息の差は213万円となります。

　消費税が８％→１０％による増税額は3,000万円×2％＝60万円となりますので、まさに購入時期としては文句のないタイミングといえるでしょう。

　しかし、それだけで購入時期を決めるべきではありませんので、家族のライフプラン、頭金の貯蓄具合などを考慮して慎重に買い時を判断する必要があります。

　増税前のこの時期は「今が買い時」キャンペーンがあちこちで打たれると思いますが、それらの扇動に流されない冷静さを常に保つことが大切ですね。

　

フラット３５はどの銀行を選んだらよいかわからない

　借入れ先の金融機関を決めるとき、ハウスメーカーなど住宅販売事業者を通じてというのが最も多いとされています。いわゆるおまかせで決めるという方が多いのですが、フラット３５の場合、これだけ横並びの金利であれば、正直どこの銀行でも構わないというのもうなずけます。

　契約相手のハウスメーカーが普段から得意先としている銀行に頼んだ方が、書類のやり取りもスムーズに進むという利点もあるでしょう。

　一方、インターネットを通じていろいろ調べた上で自分で銀行を決めたいという方も根強くいらっしゃいます。その様な方の場合は、金利が横並びである以上、他の条件で少しでも有利に借りられる銀行を比較したいということになります。

　例えば楽天銀行や優良住宅ローンなどのような事務手数料負担の少ない銀行を選択の目安にするというのも一つの方法です。

　その他、以前からなじみの地銀との付き合いがある、また、審査上の相性なども決定要因となりますが、いずれにしても、金利という最重要の要素で選択を迷う必要がないというのは、ストレスの多い住宅取得のプロセスで非常に大きな意味があるでしょう。