自動車車庫は全て容積率に入らないのですか?また、壁のないカーポートの場合でも容積率は緩和されるのですか?
自動車車庫は敷地内の建築物の床面積の1/5を上限に容積率の緩和を受けられます。また、構造に関係なく、車庫であればカーポートなども緩和されます。
自動車車庫の容積率緩和
自動車車庫の容積率緩和の条件
車庫の容積率緩和を受けるためには、特別な条件は必要としません。用途が自動車車庫であれば、自動的に緩和されることになります。
自動車車庫に通ずる車路や自転車置き場も緩和の対象
自動車車庫に限らず、車庫に至るまでの経路(誘導車路)も容積率の緩和対象となります。また、自動二輪車、自転車置き場も容積率緩和の対象となります。
緩和される床面積の上限
容積率緩和を受けられる車庫の床面積の上限は、敷地内建築物の延べ面積の1/5となります。1/5を超える自動車車庫の床面積については、通常の床面積と同様に容積率に算入されます。
- 計算例
- 敷地内建築物全体の延べ面積=120㎡ 車庫の床面積=20㎡
容積率緩和の上限面積=120÷5=24㎡
20㎡(車庫の床面積)<24㎡(上限値)→ 車庫は全て容積率算定床面積から除かれる
自動車車庫の容積率緩和対象床面積の算定イメージ
簡易的な構造のカーポートも車庫として容積率は緩和されるか
構造に関係なく、用途が車庫であれば容積率緩和の対象となる
車庫の容積率緩和には、用途の条件しかないため、構造・形式に関係なく緩和を受けることができます。よって、建物に組み込まれたビルトイン型の車庫、別棟の単独車庫、柱と屋根のみのカーポート形式のものなど、全て緩和の対象となります。